『拍手ログA』


輝くミラーボールの下で・・・・・
黒のスーツに身を包み、俯き加減の切なげな表情で佇む男が一人。



チャラララ〜♪

「ロイです・・・・・『すぐ帰ってくるから』とキスする間も無く旅立って行った恋人が帰ってきたのは、三ヶ月後でした」

「ロイです・・・・・『大佐、好きv』そう恋人が言ってくれるのは、希少な文献を渡した時だけです」

「ロイです・・・・・甘い余韻に浸るベットで、寝ぼけた恋人に機械鎧の腕で顔を殴られ、鼻血を出した事があります」


苦悶の表情を浮かべるロイ。
観客は拍手を送り、一部の者は痛そうに自分の鼻を押えたりしている(笑)
それを後の方で見守る影が2つ。



「・・・・・何やってんスか、あの人?・・・わざわざミラーボールまで持ってきて」
「エドワード君と付き合いだしてから、自虐ネタばかり浮かんでくるらしいわ」
「大将しばらく帰ってきてないから、煮詰まってきてるんですね・・・・・」
「あっ、次は新ネタよ♪」
「中尉・・・・・・・・・・・・・もしかして、ファンなんスか?」
「しっ、はじまったわ」



「ロイです・・・・・恋人を抱いて眠る夜。彼が寝言で呼ぶ男の名前は、いつも弟の名前です・・・」



「うわ、気の毒・・・・・・・」
「・・・・・くすっ」
「?!(ちゅ、中尉が笑ってる・・・・!!)」



そんな2人のそのまたうしろに、ドアの隙間から室内を覗き見る影がもう2つ。
だがそのドアはそっと閉められ、影はそこから立ち去るように歩き出す。



「帰るぞ、アル」
「えっ?!寄っていかないの、兄さん?」
「あんな鬱陶しい男の居る部屋なんかに入れるか!!」
「え〜〜〜〜〜?!でも、可哀想だよ・・・・・」
「いいんだ!さぁ、とっとと次の目的地に行くぞ!(怒)」
「・・・・・・・・うん。(せめて最後までみたかったなぁ。自虐ネタライブ。)」



エド・アルさっさと退場。



「ロイです・・・・・恋人に最後に触れてから、もう113日と13時間たってしまったとです・・・
なのに彼はまだ帰ってきません!!ロイです・・・ロイです・・・ロイです・・・・・・・・・・・・」


拍手喝采の中、ステージのライトが落とされた。



次の日、最後のネタの日にちと時間を更新しつつ、再度ライブが行われたらしい。
どうやらこのライブは、エドがロイにつれなくて、リザが自虐ネタに飽きるまでは続けられるらしかった(笑)


TV見ながら思いついた、ヒ○シネタ(笑)


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