拍手ログC『ムード満点?』・・・おまけ



長く重なっていた唇がやっと離れて―――
どこかうっとりとした表情で体を預けてくるエドをしばらく抱きしめていたロイだが、
ふと、気が付いたように口を開いた。


「しかし、子供の体温ってやっぱり高いんだなぁ・・・・・もしかして、眠くなった?」
「・・・・・・・・・・・・だぁれが、眠くなると掌が温かくなる幼児かっ!!(怒)」
「いや、眠くなったのなら、そろそろ帰った方がいいかと思って」

にっこりと笑うロイに、なんだか嫌なものを感じて、エドは顔を引きつらせた。


「・・・・・・・・・・・もちろん、『アルが待ってる宿に』だろうな?」
「・・・・・・・・・・・もちろん、『私の家に』決まってるだろう?」


今度こそ暴れだしたエドを担ぎ上げて、嬉々として車に押し込むロイ。


「痛ってー!っ・・・・・ムードぶち壊してんのはどっちだ!?この人攫い〜〜〜〜〜〜〜!!」
「何を言う?こんないいムードの時にさっさと弟の所に帰ろうとする君の方が、ムードぶち壊しだよ!」



ちゃんとベットまでエスコートして、ムード満点な甘い夜にするから、安心したまえ。



にっこりと、冴え冴えとした夜景をバックに微笑む、男。
対する幼い恋人は、赤くなったり青くなったりしつつも、必死の抵抗。


特別な日、クリスマス――――
だけど、結局最後はいつもと変わらぬ・・・・・・・・・・・甘い夜?





おしまい♪


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