ちゅっ、と軽く口付けると、今度こそ殴られた。 頭を擦っているうちに、腕の下から逃げられて、またシーツに蓑虫のように包まってしまう。 なかなかでてこないので、シーツ越しに頭を撫でて、朝の挨拶を言ってみるが、反応なし。 そのままウンともスンとも言わないエドに、さすがにからかい過ぎたかと反省する。 「エドワード、そろそろ機嫌をなおしてくれないか?」
今度は本当に何もしないから、そこからでてきておくれ?
「はら、へった・・・・・」 ベットから下りて、床に散らばっていたバスローブを拾い上げて身につける。
「・・・大通りにあるパン屋のクロワッサンとバターロールが食べたい」
これで許してやる・・・・とでも言うように、いつもは言わない我侭を言うエドに、
『こんなもんで許してやるなんて、オレも甘いよな』
でも、彼に触れたかったのは自分も同じだから、アイツだけを責めるわけにもいかない。
やっぱ、足りない!!あんな程度の我侭じゃ。
ロイへの要求を考え出したら、なんだか凄く楽しくなってきて・・・・
まずは、あの男が一生懸命用意してくれた、凄くおいしいだろう朝食を そこまで考えて、ふあっ〜っと、一つ生あくび。
とりあえず、アイツが朝食が出来たと呼びにくるまで、もう一眠り。 ―――朝食の匂いで目覚めるなんて、久しぶりだなと、そう思いながら――――
報復どころか、ますます大佐が幸せになりそうな・・・・(笑) まぁ、ラブラブだから、ねぇ。・・・・・仕方ない? |