熱い指が触れてくる



触れられた所が火傷しそうに熱くて
落とされた唇が思考を溶かしていく

ああ、やっぱりあんたは『焔の錬金術師』だ。

どこまでも熱い熱を持った男
触れたものを焼き尽くす焔を纏った男

『焔』の銘を持つ彼は、これ以上ないほどその銘に相応しい男だと思い知らされるようだ。

混濁していく意識
真っ白になっていく思考

わずかばかりに残った意識がとうとう事切れてしまいそうになった時、焔の男が囁いた。


『エド、明日結婚式をあげよう』


婚約期間が一日もないくらいで悪いがね、これ以上一分一秒も待てないよ。
そう懇願してくる男に、蕩けた思考でぼんやりと頷いた。
途端に、はじける笑顔。

ああ、なんだよその顔。やに下がっちゃってみっともねぇ。

童顔がますます子供みたいに見えて苦笑したのもつかの間
その顔とまったく合わない再開された動きに、エドはとうとう意識を手放したのだった。




『約束』番外編@・・・・・・『結婚式の風景』




「エド君、綺麗だったわね」
「准将、鼻の下伸びっぱなしでしたね」
「あれだけ待ってらしたのだから、仕方ないわ」
「そおっスね」

結婚式を終えたばかりの教会の前で―――――

青いドレスを着たりザとレンタルのタキシードを着たハボックが笑いながら話をしている。
その近くで談笑するブレダ、ファルマン、ヒュリー。
その向かい側にピナコとヒューズ夫人と愛娘のエリシア。
そして――――

「はっはっはっ、めでたいめでたい」

どこをどう聞きつけてきたのか?!少し離れた所に大総統と護衛のアームストロング中佐。
呼んだ訳でもないのに、いつの間にか式に混じっていたのだ。
大総統は相変わらず、豪快に笑っているし、
アームストロング中佐はそれに負けないほど豪快に、感動で号泣している。

――――存在感ありすぎて、なんというか・・・・・・迷惑である。

が、仮にもこの国のトップ。無視するわけにも行かず・・・・・
式終了後、二人を見つけたロイとエドが慌てて大総統の相手をし出したため、
他の者はそれぞれ近くに居た人ととりとめのない話に花を咲かせて時間を潰していた。
もちろん、話題は今しがたの結婚したばかりの両人の話に終始してはいたが。



皆がみな和気藹々と談笑する中、聞こえてきた叫びに、一同は一斉に振り返った。

「もう〜〜〜〜〜!!信じられない!エドの馬鹿!!」

悔しそうにそう叫ぶのは、幼馴染のウィンリィ。
側にいたアルフォンスがビックリしたように彼女を宥める。

「ど、どうしたの?ウィンリィ?」
「だって、だって・・・悔しいんだもん!!」
「・・・・・もしかして、ウィンリィ・・・・・兄さんの事が好きだった?」

泣きそうに顔を歪める彼女に、困惑したようにアルフォンスが問い掛けた。
その時―――

「すまないね・・・・・お嬢さん」

背後から聞こえてきた声に振り向くと、いつの間に近づいていたのか・・・ロイとエド。
(どうやら、大総統は側近に見つかって連れていかれたらしい)
ロイは軍の礼服。
エドは白いタキシードを着ている。
二人は寄り添うようにして佇みつつ、ロイは困ったような顔で、
エドは困惑の表情でこちらを見つめていた。

「あなたを悲しませてすまない・・・・・だが、これだけは誰にも譲る事ができないんだよ」

そう謝罪するロイに、ウィンリィは慌てたように両手を振った。

「あ、あの!ごめんなさい!違うんです!!」
「違う?」
「結婚のことは、私、祝福してます!ただ・・・・・」
「ただ、なんだ?」

エドが問い掛けた途端、彼女はキッとエドを睨みつけた。

「私が『悔しい』っていってるのは、あんたがブーケトスしなかったことよ!!」
「ブーケトス??」
「結婚式の最後に花嫁がブーケを投げるでしょう!?あれよ!」

エドは昔見た結婚式を思い起す。
そう言えば、式の最後に花嫁が持っていたブーケを投げて・・・・・・・・
花嫁の友達の女の子が争うようにそれに手を伸ばしていた。

「ああ!!あれか・・・・・・・って!!オレは『花嫁』じゃねぇだろっ!!」
「あたしだってさ、そのぉ・・・相手の人が男の人だって聞いた時点でブーケをもらうのは諦めたわよ。
でもさ、あんた・・・結婚式の日取り延ばしたじゃないの?『準備に手間取ってる』とかいって。
だからさ、てっきりウエディングドレスを着ることにして、作ってるところなのかと思って。
なら、ブーケだって投げるんだろうと期待してたのに・・・・・・」

実は・・・・・・・ロイがベットで『明日結婚しよう』とエドに囁いていた辺りに、
アルはウィンリィに電話をしていたのだ。

アルが彼女に事の次第を説明して、
『あの二人の事だから、2人きりで明日辺りさっさと結婚式あげちゃうかもね』と報告すると、
彼女は速攻で準備をして祖母を連れると、そのまんま汽車に飛び乗りセントラルに駆けつけたのだ。
息を切らしてセントラルに到着した彼女だったが、結婚式はどうやら伸びたらしい。
その事を宿でアルフォンスに訊ねると・・・

「僕が言ったとおり、あの電話の次の日に准将は結婚式するつもりだったらしいんだけど・・・
なんでも『準備に手間取って』とかなんとか――?兄さんが電話で凄く言いにくそうに言ってたけど。
・・・・・・・でも、僕たちに言いにくい準備って何かなぁ??」

そうアルが首をかしげると、ウィンリィはしばし考えて・・・パチンと両手を合わせた。

「――――――わかった!!」
「なに?」
「ウエディングドレスを着るつもりで、作ってるのよ!!」
「ええっ!?」

自信満々でそう言い放つ彼女に、驚愕するアル。

「だって、何の準備か言わないんでしょ?タキシードの準備なら隠す事ないし・・・・・
きっと、彼氏に言われて着ることになったんだけど、恥ずかしがって私たちには言えないのよ?
別に恥ずかしがらなくてもいいのに!!愛する人に請われたら着るべきよ♪エド、似合いそうだし!」

キラキラと瞳を輝かせるウィンリィに、少し引きながらも、
『そんな事をあの兄がするだろうか?』とアルは首を傾げる。

「うーん、確かに似合いそうだし、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・准将なら言いそうだけど。
でも、あの『兄さん』がそれを了承するかなぁ?」
「そこを、マスタングさんが説得したのよ!!ラブラブだって聞いたから、エド、折れたんじゃないの?」
「そ、そうかな・・・・・」
「そうよ!!ああ・・・じゃあ、諦めてたあれも・・・・・!」
「何、ウィンリィ?」
「あ、なんでもない!!ああ、お式が楽しみね〜vvv」

そう期待に胸を踊らさせていた彼女だったのだ。
彼女の話を聞き終えたエドは、顔を真っ赤にして憤慨した。

「ば、馬鹿か!!オレがんなもん着るわきゃねーだろ!?」
「――――――――――私は見てみたかったなぁ・・・・・」
「そうですよね?似合いそうですよね?・・・・・あんた、結婚式の時ぐらいサービスしなさいよ!」
「何のサービスだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

ボソリと呟いたロイに、それ見ろとばかりに食って掛かる彼女。キレるエド。
そこへアルが『まあまあ』と宥めに入る。

「今日はおめでたい日なんだから、喧嘩とかしちゃだめだよ?ね、ウィンリィも!
・・・・・でも、何でそんなにブーケが欲しかったの?ウィンリィ、結婚したいほど好きな人いたの?」

そう問い掛けられた途端、彼女はピキンと固まって。
次に”キッ”と、アルを睨みあげた・・・・でも、その顔は赤くて、目は潤んでいる。
睨まれた方のアルは、そんな彼女にオロオロと焦り出す。

「ウィン・・・・・?」
「・・・・・・こんの、ニブニブ兄弟!!アルなんかだいっ嫌い!!!」
「え?あの・・・・ね、待ってよ〜〜〜〜!!」

足を踏み鳴らして、ずんずんと歩き去るウィンリィと、
慌てたように、それに付いていくアルフォンス。
少し離れた所でやっと引き止め、そっぽを向く彼女を必死に宥めている。
それを見て、エドは首を傾げた。

「なんだ、あれ?」
「・・・・・彼女、きっとアルフォンスが好きなんだよ。
私たちの次に彼と結ばれたくて、ブーケがほしかったんじゃないかな?」
「え・・・・・ええっ!?」
「アルフォンスは、君よりはそういう事に聡いと思っていたんだが・・・・・・・・・・
自分の事は気が回らなかったようだね」

苦笑しつつそう教えてくれるロイに、エドは唖然として。
そして、ハッとすると、周りをキョロキョロと見回した。
それを見ていたグレイシアが、声をかけてきた。

「探してるのは、これかしら?」

そう言って彼女が愛娘に視線を贈る。
エリシアが母にコクンと頷いて、持っていた小さなブーケを差し出した。

「いいの?」
「ええ、もともとあなたに渡そうと思って用意していたブーケですもの。ね、エリシア」
「うん!!」
「ありがとうグレイシアさん。ありがとな、エリシア」

小さな手から小さなブーケを受け取って、
エドはいまだ揉めてる弟と幼馴染に向かって声を張り上げた。

「ウィンリィ!!」
「なによっ!!」

喧嘩腰で勢い込んで振り向いた彼女の手に、
ふわりと、白い花にピンクのリボンが巻かれた可愛いブーケが落とされた。
それを受け止めて、ビックリしたように彼女がエドを見る。

「え・・・・?」
「少し分けてやるよ―――――――――――――幸せ」


今んとこ、ありあまってるからさ。


照れくさそうに微笑むエドに、驚いた表情の彼女はそれを緩めて微笑み返し・・・・・・
そして、抱えたブーケを大事そうに見つめて、もう一度『ふわり』と微笑んだ。
隣りで、アルがそんなウィンリィを見て息を呑む。
ぼぉっと彼女を見つめるアルを見て・・・・・ロイがエドに耳打ちをした。

「成就するのは・・・・・結構早そうだね」
「そうだな」
「それにしても『あまるくらい幸せ』とは、嬉しいな」
「っ・・・・・ことばのあやだ、あや!!」
「これからも、あふれるくらいの愛を注ぎつづけると約束するよ」

髪に口付けてくるロイに、エドは顔を真っ赤に染めて。

「・・・・・・・・・オレが溺れ死なない程度に頼むよ」

周りを気にしつつ、そう小さく返した。



******



「ラブラブっスねー」

見ている方が、こっぱずかしい。
・・・・・・しかも、なにやら向こうの方に伝染しているし?

幸せって、伝染するものなのだろうか?
それならば、今が絶好のチャンスかも知れない・・・・・・!!
ハボックは意を決して、隣りを振り向いた。

「あの、ホークアイ大尉!」
「なにかしら?」

いつもと違って柔らかに返してくる彼女にドキドキしながら、深呼吸して一気に言った。

「あのっ!芝居のチケットがあるんスけど、今度一緒にいかがですか?」

言ってから恐る恐る彼女の顔色を伺ってみると・・・・・

「ええ、いいわ」

そう言って微笑む彼女。
あんまりあっさりとした展開に、かえって信じられない気分になりながらも・・・・・
確かに了承の返事だったと、ハボックは舞い上がった。

「本当ですね!?」
「ええ、お互いに非常召集がなかったら・・・ですけどね?」

是非そんな事ないように祈るわ・・・と、彼女は悪戯っぽく首を竦めた。
そんな彼女を見て、ハボックはもはや天にも昇る気持ちだ。

ああ、やっぱり幸福って伝染するんだ!!
准将、本当にありがとうございます!オレ、一生あなたについて行きます!!

そうハボックが感涙の涙を流していると、リザが呟いた。

「今までは本当に・・・・・自分の予定もなかなか組めなかったから。これからは少し楽になるわ」

その言葉に、ピタリとハボックは動きを止める。今のは・・・・・?

「へ?・・・・・あの、それはどういう・・・・?」
「今まで断ってばかりで、ごめんなさいね?
・・・・・・・・・もしよかったら、断ってしまっていた食事やお酒の席もまた誘ってもらえる?」

またもや、舞い上がりそうな科白ではあるが、どうにも気になって、おずおずと聞き返した。


「あの・・・・・・もしかして。
今まで断ってたのって、俺が嫌いだったわけじゃなくて、単に予定が組めないからだったんスか?」


ハボックの質問に、リザはキョトンと様子で瞬きをした。

「嫌い・・・??そんな訳ないでしょう?・・・・・・・あなたの誠実さは好感がもてていたし。
でもね、私はあの人の副官でしょ?なかなか予定って組めなくて。
――――あの人ったら、予定どうりに仕事進めてくれないし、書類はすぐ溜めるし・・・・・
おまけに、たまにだけど急にやる気出す時もあるから、休日予定なんてあってないようなものなの。
本当に休めるか、直前になるまでわからなかったのよ」

肩をすくめるリザに、ハボックは顔を引きつらせて笑った。

「は、ははは・・・・・・・なるほど・・・・・」


結局、俺の不幸はやっぱりアンタのせいだったんスね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?


先ほどの感謝の涙が、悔し涙に変わる。
憎憎しげにロイを睨んでいると、リザは楽しそうな声色で続けた。

「でも、これからは家に帰りたくて頑張って仕事するでしょうし・・・・・・
エド君なら色々と協力してくれそうだし、楽になるわ。
―――――ああ、本当に彼が結婚了承してくれて良かった!
これが他の女の人だったりしたら、やはり私が口出すのは面白くないでしょうしね。
彼は・・・・・私にとっても最高の相手だわ!」

うっとりとした感じでエドワードを見つめるリザに・・・・・ちょっと背筋が寒くなる。
―――――先ほどの恨みも忘れて、すこしだけロイに同情の念が湧いた。

『これから准将は・・・表向きはエドに、裏では大尉に操られんのかもな・・・・・・・』

そう思っていると、パタパタと足音がして・・・・・エドがこちらに走ってきた。



「エド君?」
「これ、大尉に・・・・・・」

差し出されたのは、ブーケ。
但し先ほどのウィンリィのとは少し違って、白をベースにピンクや紫などの花が入っている。

「これ・・・牧師さんの奥さんがお祝いにくれたんだけど・・・良かったらもらってくれる?」
「―――いいの?」
「うん!!オレ、大尉大好きだし幸せになってほしいから・・・・・おすそ分け!!」

エドはそう言ってニッコリと笑った。

「・・・・・ありがとう」

リザがそう微笑むと、彼も微笑み返して、そしてまたロイのもとに駆けていった。
リザはブーケに顔を近づけ香りを楽しむと、ふわり・・・と、本当に柔らかい表情をした。
ハボックはその綺麗な微笑みに、しばし見とれた。

しばらく見とれてから視線を上げると、ロイがこちらを眺めていて―――目があった途端ニヤリと笑う。 それを見て、ハボックは顔を引きつらせてため息を吐いた。

『あー・・・・・もう、わかりましたよ!!』

これからもついて行かせて頂きますって!
少々恨みつらみはあるものの、やっぱりアンタには適いそうもないし。
諦めと共に、幸せを分けてくれた上司に、ハボックは小さく敬礼してみせた。


そして、結婚式は(途中ハプニングがありながらも)滞りなく終了したのだった。



******



「それにしても・・・・・・ウエディングドレス制作の為に伸びたと思っていたとはね」

君の幼馴染はおもしろいなぁ?
軍の礼服を脱ぎながらそうクスクスと笑うロイを、エドはジトリと睨みつけるが・・・・・口は開かない。
それをいいことに、ロイは楽しそうに続ける。

「あれはウエディングドレスの為じゃなく、君が”動けない”っていうから・・・・・・」
「だあっ///言うなっ!!誰のせいだ、誰のっ!!!」
「すまないね。だって、あまりに美味しくてやめられなかったんだよ」

とどのつまりは。
あの日、家にお持ち帰りされたエドは、初めてなのにも関わらず
自宅に着くなリ、とうとう理性の糸が切れたロイに全力で愛されまくってしまい・・・・・
次の日には、起き上がれない体にされてしまっていたのだ。
これでは式どころではないので、教会に行く予定はキャンセルし、延期することにしたのだが。

「お、おいしいとか、いうなっ!!ていうか、あのままなら一日休めば治ったんだ!なのに・・・」

一日休んで次の日、ということになって。

甲斐甲斐しく世話をするロイに
『今日は式はしないんだから、とっとと仕事片付けて明日休みもらって来い!!』
と、家から叩き出して、午後から出勤させた。
しぶしぶ出勤したロイだったが、思い直したらしくそれはそれは副官が感嘆するぐらい仕事をこなし、
なんと3日も休みを勝ち取って帰ってきた。
『そんなにできんなら、いつもやっとけよ』とは思いつつ、誉めてやると――――
途端、調子にのる・・・・・・不埒な手。
んでもって・・・・・昨日の二の舞に。
当然次の日も『式』に行けず・・・とうとう今日の日まで伸びてしまったのだった。

「なのに?」
「うっさい///・・・・・この絶倫エロ親父!!休みなくなっちまっただろー!!」

ちょっとくらい、どっかに出かけれると思ったのに・・・・・・。
そうブツブツ文句を言いながら、タキシードの上着をハンガーにかけて、タイを緩めていると。
後から回ってくる、手。

「おい、こらっ!!」
「その点なら、心配ないよ。
さっき大尉から電話があってね、大総統が一週間休みをくださったそうだから」
「やめろって!・・・・・・え?一週間?」
「そう。だからね、近場にはなるがハネムーンにも行けるし、それと・・・・・」


思う存分、初夜もむかえられる。


耳元で囁かれて、エドはこれ以上ないというくらい真っ赤になった。
手足を振り回して、ジタバタと暴れだす。

「それは、もう・・・・・・済んだだろっ!!」
「違うよ、結婚してはじめて迎える夜のことをそういうんだ」

嬉々として抵抗を封じ込めて、ベットに押し倒すロイは、満面の笑み。
対するエドは、青くなったり赤くなったり。



それでも――――――――そこにあるのは、やっぱり幸せで。



抵抗が止んだ辺りに、目線を合わせて囁く。

「エド・・・・・必ず、幸せにするよ」

真剣に言い募るロイに、エドはふわりと笑って、

「・・・・・じゃ、アンタはオレが幸せにしてやる」

そう言ってやると、今度はロイが嬉しそうに笑った。



熱い手が触れてくる

今はまだその熱さに慣れなくて
受け入れるのもいっぱいいっぱいだけど――――

そのうち、この熱さがただただ心地いいと感じる時が来るのだろうか?

そんな事を思いながら
焼かれそうな熱さに喜びと・・・恐ろしさを感じて密かに震えながら
それでもゆだねようと、目を閉じた。

そんなエドの気持ちが伝わったのか
ロイは宥めるように、何度も愛の言葉を囁いた。

「愛してる」



繰り返されるその言葉と共に、結婚式の日の夜は更けていったのであった。







         ―――――――――彼らが次の日ハネムーンに旅立てたかどうかは・・・・・秘密♡




結婚式当日の・・・うちの『基本カップリング』の面々を書いてみましたv
私にしては、端々がエロくさい・・・・・でも、これくらいなら、大丈夫・・・・・だよね??(汗)
迷ったのですが、師匠は私には扱いづらくてご出席願えませんでした、ごめんなさい。
ヒューズさんも生きてる設定にしようかとも思ったのですが、
収拾がつかなく(笑)なりそうなので、そっちも断念です;
ロイの家族構成もわかんないので、彼の親族一同も出てないです(苦笑)
そんなこんなで、いろいろとアレですが・・・;でも、楽しんで書けましたv
これで、ちゃんと夫婦にできましたv良かった♪


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